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政治記者Xの備忘録

官邸、自民党、財務省などの記者クラブを経験。マスコミで書けないネタを書いていきます。

日露交渉で見た、安倍総理のマスコミ操縦巧者ぶり

政治記者Xです。

真実は報道されないことのなかにある。

 

ということで、壮大な期待外れに終わった、日露首脳会談。贔屓目に見ても、交渉上手のプーチン大統領に翻弄された、完敗でしょう。支持率がドンと下がっても不思議ではない失態。いわば安倍総理にとって、ピンチなわけです。この窮地で、安倍総理・官邸のマスコミ操縦の巧みさが出たと思っています。

 

日露首脳会談後、安倍総理はテレビ出演しまくっています。NHKのニュース、テレビ朝日報道ステーション、そしてフジテレビのMrサンデーと立て続けです。

 

まず、この番組選択が上手い。いずれも、厳しいツッコミがない番組ばかりです。テレ朝の報道ステーションは、普段は安倍総理批判がきついですが、安倍総理本人が出ると、途端に甘くなる。富川キャスターの地力がないので(もっというと地頭が良くなさそうというか…)、突っ込めない。

 

それと、テレビ全般に言えることですが、総理本人が出演するときは、ツッコミが甘くなるものなのです。総理出演前には、テレビ局の経営幹部がお出迎えして、ご挨拶します。役員達がにこやかに挨拶した流れの後で放送に入って、テレビ局という会社内では課長にもなっていないような「キャスター」が、厳しいツッコミをできるはずもないわけです。

 

もうひとつ、安倍官邸のマスコミ操縦が巧みだと思うのは、出演番組の全てが生放送です。生なので編集できない、上述の通りツッコミも甘いので、安倍総理の一方的な広報枠になる。そうなることをわかって、官邸は出演しているわけです。ピンチの時にマスコミを避けるのではなく、積極的に生出演する。上手いな、と思うわけです。

 

第一次安倍政権のとき、安倍官邸のマスコミ対策は最低レベルでした。NHKの岩田記者、産経新聞の阿比留記者という「超・側近記者」に偏りすぎた結果、側近以外のマスコミから総攻撃を浴びた。マスコミ操縦でも、第一次安倍政権の失敗から、かなり学んだように思えます。

 

それにしても、年金削減、カジノ法案強行、日露交渉の劣勢と、失点続きの安倍政権。にもかかわらず、全く追い風を受けることがない蓮舫民進党。何があっても「民主党よりはマシ」と有権者には思われるわけで、もはや存在自体が無意味を通り越して、安倍官邸を万年与党化させるだけ、日本の政治にとって害悪とも思えます。

 

今回の日露交渉で浮き彫りになったのは、安倍総理のマスコミ操縦の巧みさと蓮舫民進党の害悪ぶりだけだったと思っています。