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政治記者Xの備忘録

官邸、自民党、財務省などの記者クラブを経験。マスコミで書けないネタを書いていきます。

前川前事務次官を巡る情報戦を読む

政治記者Xです。

 

久々にブログを更新します。久々に更新する気になったのは、ネットに書くのに向いている、興味深いネタが出てきたからです。前川前次官の「出会い系バー通い」報道ですね。

 

読売新聞に第一報が出たのが、22日。そして、朝日のインタビューに応じたのが23日、インタビュー掲載が24日。これが、一連の流れです。

 

まず第一の疑問は、なぜ「バー通い」掲載が読売「新聞」だったかということ。もちろん読売新聞が安倍政権寄りという前提があります。が、違和感があるのは、なぜ「新聞」だったかということ。こうしたネタが(リークでも)出るのは、通常、週刊誌だからです。週刊誌の方が新聞よりも、この手のスキャンダルは扱いが大きくなるので、リークする側にも都合がいいわけです。

 

この疑問を解く鍵は、前述の流れだと見ています。リークした側は、前川氏がインタビューに応じるのを事前に止めたかった。止めるために、「インタビューに応じたら、もっと酷い情報出すぞ」という脅しをかけたかった。脅しをかけるのは、週刊誌へのリークだと、日程的に間に合わないわけです。なので、イレギュラーではあるけれど、新聞をつかった。これが、わたしの読みです。

 

 

が、前川前事務次官は、インタビューに応じてしまった。この先、このリーク合戦はどうなるのか。

 

わたしの読みとしては、これから前川前次官が言い逃れできない、決定的な破廉恥の証拠が週刊誌に出ると見ています。女の子とのメール、LINEのやりとり。あるいは証拠写真。相当に強烈なものが出てくると思っています。

 

そういう決定的な証拠を握っていなければ、そもそも脅しをかけられないわけです。

 

しかも、前川氏が文部次官当時に注意したというのが、警察官僚出身の杉田官房副長官です。把握していた時期は、前川氏が政権に対しての問題行動を起こす前。つまり、問題のバーは警察の捜査線上に上がっていて、その捜査のなかで、前川氏の行動が明るみになったと、わたしは見ています。

 

警察の捜査線上から出てきた情報なので、女性たちへの捜査から、決定的な証拠が出てきているとしても、何ら不思議ではない。むしろ、証拠があると見る方が自然ではないでしょうか。

 

さて、政治記者歴○年の、わたしの読み通りになるか。少し、注目して見ています。

 

 

長谷川豊氏擁立は維新の決定的ミスとなる

政治記者Xです。

 

日本維新の党は、どうしようもないほどに候補者選出のセンスがない。それがはっきりしたのが、今回の長谷川豊氏の擁立だったと思っています。「浪速のエリカ様」上西小百合議員、元テレビリポーターで政治活動費の不正流用が言われた「美人すぎる市議小林由佳堺市議など。どうにも、お粗末すぎる。

 

確かに強固な組織基盤を持たない新興政党の候補者選出は難しい。とはいえ、維新の候補者選びは、節操なさすぎに見えます。「候補者擁立が難しいなかでの苦渋の選択」という雰囲気すら感じられない。

 

「議員は議場での投票数合わせの存在だから、目立つ客寄せパンダで良い」とでも思っているのではないかと思えるほどです。長谷川豊氏、上西小百合氏、小林由佳氏に加え、アントニオ猪木氏、東国原英夫氏まで思い起こせば、「維新の候補者選びに見える軽さ」に拍車がかかるのではないでしょうか。

 

長谷川豊氏といえば、今更いうまでもなく、人工透析患者に対する「死ね!」発言、さらに遡ればフジテレビ退職の引き金となった「ニューヨーク支局時代の経費不正流用」問題が知られています。この経費不正流用では、降格処分を食らっている。降格にまで至るというのは、当然、「ちょっとした程度」の流用ではないのでしょう。

 

長谷川豊氏はフジテレビ当時の年収をテレビ番組で「1650万円」と自ら明かしています。30代半ばにして、1650万円。十分すぎるほどの年収にもかかわらず、会社のカネに手をつけた。「貧困に喘ぐ者が止むを得ず、手をつけた」という類の不正では全くないわけです。

 

さて、透析患者への発言と経費の不正流用を併せて見れば、「弱者に対する目線がなく、カネにキタナイ」と言われても仕方がない。これは、政治家に最も適しない人物ということではないだろうか…。

 

長谷川豊氏を擁立した維新の思惑ははっきりしています。維新がかなり弱い首都圏の票の掘り起こしでしょう。ただ、知名度の高い長谷川豊氏であっても、小選挙区での当選は極めて難しい。そして、そのことは当然、長谷川豊氏もわかっているはずです。

 

では、落選確実にもかかわらず、なぜ出馬したのか。しかも、長谷川豊氏は出馬会見で「アナウンサーには戻らない」と宣言し、退路を絶っています。

 

これは完全に推測ですが、比例や参院選での救済が「密約」としてある。そう、わたしは睨んでいます。なので、遠からず「長谷川豊議員」が生まれる公算は極めて高い。

 

では、維新にとって、今回の長谷川豊氏擁立はプラスとなるのか。わたしは完全にマイナズになると見ています。関東圏の票の掘り起こしにも繋がらず、しかも維新の地盤の関西圏の票を減らすとさえ見ています。

 

その理由は3つあります。ひとつは長谷川豊氏の知名度は維新が思っているほど高くないということです。長谷川豊氏がフリーになってから出演しているのは、主にMXテレビテレビ大阪です。また、話題を振りまいていたのもネット空間です。つまり、どちらも高齢者が主体の有権者の多くから見れば、「昔、フジテレビのワイドショーに出ていたひと」。ニュースを頻繁にチェックし、気にしている政治家の認識とは、知名度にズレがあるわけです。

 

もうひとつは、「MXやテレビ大阪で報道のレギュラー番組を持っているほどだから、一定の支持はある」と、維新が誤解しているのではないかということです。

 

長谷川豊氏を起用し続けたテレビ局は、申し訳ないが、自前では報道の男性アナウンサーを採用・育成するのが、ほとんど不可能な局です。自前での育成が無理なので、外部に求めるしかない。

 

ところが、女性と男性のフリーアナウンサー事情は完全に異なります。報道番組をこなせる男性アナウンサーというのは、全局通じても、決して多くはありません。NHKを退職した男性アナウンサーが重用されるのを見れば、明らかでしょう。なので、MXやテレビ大阪のような局にとって、長谷川豊氏というのは極めて数少ない選択肢だったわけです。もし長谷川豊氏が本当に評価、支持されていたのであれば、他のテレビ局でも起用されていたはず。キー局での起用がないというのが、何よりの証です。

 

そして最後の理由は、関西圏の票を減らす可能性が十分にあるということです。橋下徹氏の過激発言は、橋下氏の経歴や体を張った戦いぶりから、「凄み」や「真実味」を有権者に感じさせました。ところが、長谷川豊氏にそこまでのものはない。加えて、維新を支持してきた、病に苦しむ人、あるいは家族に抱えている人は、今回の擁立をどう思うか。決して、プラスには働かないでしょう。

 

さて、かなり長文になってきましたが、もうこれで終わります。この先、どうなるかということです。

 

わたしの読みでは、文春、新潮といった週刊誌で「長谷川豊特集」がいくつも組まれることになる。当然、褒める話ではありません。いろいろ掘り起こそうとするでしょう。立候補宣言した以上、相手は公人なので、手加減はありません。乙武洋匡氏や鳥越俊太郎氏の例を見るまでもないでしょう。

 

これまでのようなネット空間ではないところからのバッシングを受けて、長谷川豊氏や維新は耐えられるか。生暖かく、見守りたいと思います。

小池都知事の最大の敵は自民党都連ではなく、トランプ大統領

政治記者Xです。

真実は報道されないことのなかにある。

 

「トランプ大統領も就任したら大人しくなる」なんて声がありましたが、全くそんなことはなさそうです。イスラム教徒の入国禁止など、さっそくやらかしてくれています。この調子ですと、まだまだ、やらかしてくれるでしょう。

 

このトランプ大統領の「活躍」に最も心を痛めているのは、恐らく小池都知事だと思います。というのも、小池都知事はテレビのワイドショーで、対立を面白おかしく取り上げてもらうのが、頼みの綱だからです。夏の都議選まで、なんとか自民党都連との対立を引っ張って、テレビでやってもらうしかない。

 

ところが、ここに来てのトランプ大統領の存在感。昨日あたりからのテレビの番組表を眺めてみると、小池都知事の話題は全くと言っていいほど、見られない。

 

ニュース番組や情報番組というのは、政治ニュースだけを重ねて取り上げたくはないものです。これは視聴率対策という意味もありますが、社内派閥的な意味合いもあります。政治部と社会部は、完全に別派閥。しかも、あまり仲の良くない派閥です。片方の派閥の取り扱うニュースばかり固めたくないというのが、会社員的なバランス感覚な訳です。

 

トランプ大統領は、政治部の取り扱い案件です。しかも、食傷気味の小池都知事のネタよりも、トランプ大統領の方が「面白い」。これで、トランプ大統領で視聴率が取れるということが確定的になれば、小池都知事の話は、傍に追いやられることになる。

 

なんとかトランプ大統領に大人しくしていてほしい。それは小池都知事と「都民ファーストの会」にとって、最も切実な願いになるかもしれません。